【数学・理科・地理】 単位から公式を思い出す
【数学】 計算ミス
 高校入試で、「計算ミスをした」というとずいぶん むずかしい計算ミスをしていそうですが、多くの場合は、小学校低学年レベルのミスです。
 たとえば、
 2+3 = 6 とか、逆に
 2 × 3 = 5 などのようなミスです。
 「そんな、バカな」と思うかもしれませんが、因数分解で、
 x2+6x+5 = (x+2) (x+3)
とやってしまうミスは、よくあります。特に次のものは気をつけてください。
 x2+6x+5 = (x+1) (x+5)
 x2−6x+5 = (x−1) (x−5)
 x2+5x+6 = (x+2) (x+3)
 x2−5x+6 = (x−2) (x−3)

 それから、かけ算九九のミスもよくあります。
 8×6でよくミスをするのでしたら、もう「8×6」は捨てて、「6×8」だけにする、という方法もあります。 かけ算九九でのミスは「大きい方×小さい方」ですから、「小さい方×大きい方」だけを使うようにするとミスはだいぶ減ります。かけ算九九も半分ちょっと覚えるだけですみます。
 もう一つ気をつけなくてはいけないのは、3+7×(−2)のような計算の場合です。
このような計算では、なんとなく3+7 = 10をやりたくなってしまいます。足して10になるのは「きもちいい」ので、ついついやりたくなってしまうのでしょう。


【国語】 これで点数アップ
 回答欄に(次郎はまた歩き始めました。)と書いて、×、正解は(そして、次郎はまた歩き始めました。)こんなとき、「なぁんだ、だいたいあってたじゃん」と言って、すましていませんか?
 問題文には、「適する文を書き出しなさい。」となっているはず。「文」とあるので、(そして、)が必要になります。「適する部分を書き出しなさい。」の場合は、になります。
 こんな小さなところで点を落としている人はそれを直すだけで点数アップです。
それから、こういう事もあります。
 (8)という答えを書いたら、×、正解は(八)。これもよくあるミス。問題文には「漢数字で書きなさい。」となっているはずです。「漢数字」とあるので、(8)はダメなんです。文を構成する単語の数や、文節の数を問う問題は注意!です。
 それから、「現代かなづかいになおし、すべてひらがなで書きなさい。」なんていうのも注意!
たとえば、「用ゐる」を(用いる)と答えるともちろん×、正解は「もちいる」
 こういうミスの多い人は、問題文を読むとき、「文」「部分」「漢数字」「すべてひらがな」に線を引いておくのもいいでしょう。



【英語】 勉強の仕方
 おスゝメできない勉強法
 英語の問題集を開くと、
He (___) to school by bus.
1. go 2. gos 3. goes 4. rides

というような問題がよく出てきます。「3が正解!」とすぐにわかる人はいいのですが、「He go to school、、かな? He rides to school、、かな?」などと悩んでいると、間違っている英語が頭の中にたまってきてしまいます。

 以前、カナダ人の英語教師が、「この前、ほんとうにびっくりしたんだけど、私、"He go to school"っていっちゃった」と言っていました。日本人の間違った英語が頭の中にたまっていたので、それがでてきてしまったのです。
 問題集をやるよりも、「正しい英語をたくさん、頭の中に入れる!」という作戦がおスゝメです。



【社会】 勉強の仕方
 今から書くことは、地理・歴史・公民すべてに共通します。
 社会の自主勉強、というと「教科書のまとめノートを作る」ということを思い浮かべる人が多いと思います。でも、これはあまりおスゝメの方法ではありません。教科書の内容をシッカリわかっている人が作る「まとめノート」は役に立ちますが、あまりわかっていない人が作ると、やっぱり「あまりわかっていないノート」ができてしまいます。
 では、どうしたらよいでしょう?
 問題集をやるのがおスゝメです。その時、違う出版社の同じようなものを2冊やると、もっと効果的です。どちらの問題集にも出てきた問題は【重要】だと、思って間違いありません。
 どうしても「まとめノート」を作りたい人は、市販の「書き込み型のまとめノート」を使ってみるのもいいでしょう。

※これは福沢諭吉も言っていない、学問ノスゝメ



【英語】 最初の単語
リスニングの時、質問の最初の単語に集中してください。"What ...", "Who ...", "Do ...", "Is ..."という単語で始まるとき、最初の2つの質問には、"Yes", "No"では答えません。反対に、後の2つの質問には、"Yes", "No"で答える可能性が大変高くなります(例外は、文中に"or"が入る場合)。それから、2番目の"Who ..."の質問には、答えの中に「特定の人」が入るはずです。
最初の単語だけで、これだけの事がわかります。

このように、英語の質問は最初の単語がヒジョーに大切です。日本語では、「彼はどこへ行きましたか?」のように、答えの中心になる「どこへ」が文の最初に来ないので、日本語で生活しているときは、質問の最初の方を聞き流し、だんだん集中していく、という聞き方をしています。

ところが、英語の場合は、最初の単語を聞き逃すと、何を答えていいかわかりません。

"____ did he go?" としか聞こえなかったとき、"Where"だったら場所を答えないといけないし、"How"だったら、交通手段、"When"だったら、「いつ」、"Why"だったら理由、を答えないといけません。面接などでは、苦し紛れに、"Yes."なんて答えてしまうかもしれません。

ビシッと気合いを入れて、最初の単語を聞き取ってください。


【理科・国語】 理科の水蒸気 と 国語の水蒸気
 左の文は、国語に出てきそうな「水蒸気」の例です。でも、理科で言う「水蒸気」は分子になった水ですから、目には見えません(顕微鏡でも!)。ですから、沸騰した水からでている湯気は「水蒸気」とは、理科のときには言いません。
 「受験の鍵」では二つ以上の教科に使える「鍵」をお伝えしていますが、「水蒸気」のように、教科ごとに細かな意味の違う言葉もあります。


このことは、理科の先生も、国語の先生もなかなか教えてくれませんから、注意してください。


【数学・理科】 最短距離の問題
キツネは、川の水を飲んでから、家に帰ろうとしています。最短距離を作図しなさい。

[解き方]下の図のように、川から家までの距離を川の向こう側に作図し(青線)、その点とキツネの点を直線で結び、水を飲む場所を決定します。
fox2.png

この作図の方法は、理科の「光の反射」のときにも使えます。上の図の赤線を光の筋道だと考えてください。入射角と反射角が同じになっているのがわかるでしょう(図にマウスを重ねてください)。
※ 数学の作図では、図の青線を引くとき、垂直二等分線のときのようにし、コンパスの線も消さないように!


【国語】 最も間違いやすい漢字
「専門」はテストでよく出題されます。ほとんどの場合、「漢字に直しなさい」という出題です。「専」の右上に点を付けてしまうミスと「門」を「問」にしてしまうミスが考えられます。おとなでも、両方間違っている人をときどき見かけるほどです。気をつけましょう。
ところで、「博士」の「博」には右上に点があります。「左に何かあるから、バランスを取るために点をつける」と覚えておくとよい。「薄」も同じ。


【数学】【理科】 強力ツール a:b = c:dad = bc
 数学で習う、 a:b = c:dad = bc はいろいろな場合に使えます。
たとえば、
問 1.2gの銅粉を空気中でよく燃やしたら、1.5gの酸化銅がえられた。このことから考えて、5.0gの酸化銅には何gの酸素が含まれていると考えられるか?

質問を左辺に入れます。
酸化銅5.0g:酸素 x g
右辺は、
酸化銅1.5g:酸素0.3g(1.5-1.2)
式にすると、
5.0 : x = 1.5 : 0.3
 1.5x = 1.5
この方程式を解けばOK。

問 気温10℃、湿度67%の空気1m3中に含まれる水蒸気の量を求めなさい(10℃の時の飽和水蒸気量は9.4g/m3ということは問題中にあるはず)。

質問を左辺に入れます。
湿度67%:何g? = 湿度100%:9.4g (飽和の時は湿度100%)
67 : x = 100 : 9.4
この場合、湿度を求める公式を使ってもいいのですが、「暗記するのが苦手」な人には特に、この方法がおすすめです。


このように、「○○○のとき、○○○はいくつになりますか」という質問の時は、
a:b = c:dad = bc
が使える可能性が高い!と思ってください。


【英語】 リスニングテストの直前は、英語の脳に切り替えておく。
 リスニングテストのとき、最初の方の問題を聞き逃してしまった、という経験はありませんか?これは、リスニング問題が、最初にあるテストのとき、とくに、起きやすい現象です。
 最近の研究によると、脳には、母国語と外国語を切り替えるスウィッチのようなものがあることが分っています。いきなり英語を聞くと、英語の脳に切り替わるまでにすこし時間がかかってしまうのです。
 そこで、リスニングテストの直前は、暗記しておいた教科書の文をおもいだすようにしましょう。